8月、神奈川県立音楽堂
おはようございます☀️
今日は前回の続き、ドイツ五大楽譜出版社の第3弾、ペータース(Edition Peters)をご紹介します🇩🇪

③ペータース(Edition Peters)
ペータースの歴史は1800年、ドイツ・ライプツィヒで創立された「ホフマイスター・ウント・キューネル ビューロー・ドゥ・ミュジック(Hoffmeister & Kühnel, Bureau de Musique)」という出版社から始まります🇩🇪
その後、1814年にカール・フリードリヒ・ペータース(Carl Friedrich Peters)が経営を引き継ぎ、現在の「ペータース」の名が生まれました💡
そしてペータース版といえば、ベージュ地に黄緑色の唐草模様が描かれた表紙が印象的ですよね🌱

19世紀後半には、名曲を高品質ながら手頃な価格で広く届ける「Edition Peters」が発展✨バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト等のバロック〜古典派から、ブラームスやワーグナーなど当時の作曲家まで、幅広い作品が出版されました📚
また、ペータースと特に深い関係にあった作曲家がグリーグ(ノルウェー出身、1843年〜1907年)です🇳🇴🎼
ペータースはグリーグの生前から直接契約を結び、《抒情小曲集》をはじめ数多くの作品を出版しました🎹グリーグ自身も校正や出版に深く関わっていたことから、ペータース版は現在でもグリーグ作品を演奏する際の重要な楽譜のひとつとして、世界中の演奏家に親しまれています✨
実はペータースの200年以上にわたる歴史は、ドイツの激動の歴史とも深く重なっています🇩🇪
19世紀後半に出版社の経営に加わったヒンリクセン家は、その後ペータース社を大きく発展させました✨しかしユダヤ系であったヒンリクセン家は、ナチス政権下で会社を奪われ、一族からも多くの犠牲者が出ました😢
戦後、会社は一度返還されますが、1950年にライプツィヒにあったペータース社は国有化され、フランクフルトにも新たな拠点を置くことになります🎼

こうしてライプツィヒとフランクフルトでそれぞれ「ペータース」の名を受け継ぐ時代が続きましたが、ドイツ再統一後の1993年に再び統合。2014年には創業の地ライプツィヒへ本拠を戻しました⭐️✨
現在ではライプツィヒ、ロンドン、ニューヨークに拠点を持ち、古典の名曲はもちろん、現代音楽や教育用教材まで幅広く出版しています🇩🇪🇬🇧🇺🇸
ペータース版が日本へ入ってきたのは、なんと明治時代🇯🇵 以来、日本の音楽家にも長く親しまれています😊
私もペータース版で演奏することはありますが、実はソロ曲では選ぶことはあまりありません🙏🏻長い歴史を持つ出版社だけに、古い版の中には音や記号の間違いがたまに残っていることがあるからです⚠️
一方、ピアノ協奏曲やオペラ等のオーケストラ伴奏では、ペータース版を選ぶことが多いです😊ペータースのピアノ編曲は、比較的弾きやすい上にオーケストラの響きにも近いものが多く、伴奏する時にとても使いやすいと感じています👍🏻✨ただし、編成の大きな作品では簡略化されすぎて少し寂しく感じることもありますので、オーケストラスコアを見ながら自分で音を足して弾くこともあります✏️基本的に出版社の指定がなければ、オーケストラ伴奏では選ぶことの多い版だと思います!
かつて高品質な楽譜を手頃な価格で多くの人へ届けたペータース版ですが、最近は円安の影響もあり、日本では以前ほど手頃とは言いにくくなってしまいました😅 円安が早く落ち着いてくれることを願うばかりです…!
次回は、300年以上の歴史を誇る④ブライトコプフ・ウント・ヘルテルをご紹介したいと思います🇩🇪
さて、コンサート振り返りシリーズです♪
8/8、神奈川県立音楽堂にて開催された神奈川県合唱コンクールにて伴奏をさせていただきました🎹

素晴らしい声楽家兼指揮者の先生と学生さん達と一緒にたくさんのことを学ばせていただき貴重な経験となりました✨
銀賞おめでとうございます㊗️
当日も猛暑を忘れさせてくれるような美しい素敵な合唱でした😊伴奏させていただきありがとうございました🎹
皆様の益々のご活躍を心よりお祈りしております🌻
Merci beaucoup !
Chika