Bonsoir🌙
ようやくピアノソロの試験が終わり、無事にDiplôme supérieur d’enseignement(最高教育課程ディプロム)をいただくことができました!
指導してくださったリグット先生に感謝の気持ちでいっぱいです💓
エコールノルマル音楽院の試験システムを時々質問されることがありますので、下記に書き留めておきたいと思います。
エコールノルマル音楽院(略称:ノルマル)にはレベル(日本の感覚ですと学年)があり、日本からの留学生の方々は高等教育課程、高等演奏課程、最高教育課程、最高演奏課程のいずれかにレベル分けされることがほとんどだと思います。
試験は毎年1次試験(5月、非公開)と2次試験(6月、一般公開)があり、1次試験では約100人ほどの生徒が受け約30人ほどが通過、2次試験では約10人が通過(合格)しディプロムを取得することができます。
プログラムは課題曲一覧に沿って自分の先生と相談して決めます。レベル次第で課題曲が異なるのですが、今回私が受けたDiplôme supérieur d’enseignementの課題曲一覧は下記の通りです。
★J.S.Bachの作品(平均律と編曲作品は除外)
★Beethovenのソナタ全楽章(第1,6,10,19,20,22,24,25,27番は除外)
★1800〜1900年の作品
★1901〜1975年の作品
★指定現代作曲家作品(Boulez, Stockhausen,Carter,Dutilleux(プレリュードのみ),Ligeti, Denisov, Gubaidulina, Holliger, Berio, Kurtag, Dusapin, Benjamin, Lindberg, Saariaho, Tanguy, Escaich)
1次試験の通過者発表と同時に新曲課題(暗譜)が発表されるので、上記の課題曲+新曲課題の合計6作品を準備していくこととなります。
試験の審査はエコールノルマル音楽院ピアノ科主任+外部審査員(4人)によって行なわれ、外部審査員は当日まで誰なのか分からないシステムです。
過去にはアルゲリッチもいらっしゃったことがあるそうです…!笑
コンクール形式の試験なのでディプロム取得は決して容易ではありませんが、生徒がしっかり育つ良いシステムだと思っています。
来年は最高演奏課程のディプロムを取得して最高課程修了を目指していきたいと思います!
試験が終わったので7月〜9月は念願の夏休みです🌻
ティーニュの講習会(リグット先生クラス)に参加予定ですので、もしどなたか参加予定の方いらっしゃいましたらよろしくお願い致します!
写真は試験前に先生がくださったガラスのハート…お守り兼家宝確定です❣️
試験場所であるSalle Cortot (サル コルトー)の写真も載せておきます。
それでは、皆さまBonnes vacances ✨
Chika